病に苦しむ少年の朝

2007-07-25
story

病に苦しむ少年の朝

きみをぼくを助けてああああ!きみがぼくを救いたいなら、きみは救われていなくてはならない。きみはぼくを救えない。それをぼくは君以上に自覚し、意識している。きみは誰にも救われない。きみは誰も救えない。きみは報われない。それが全てだ。

無原罪はお祈りそのもの、夢そのもので。イデアはきみを苦しめる。僕らは楽園に近づくことすら許されない。かといってソドムに寄り添うことはもってのほかだ。

悪意の無い世界が迫る。きっとぼくよりも君が先に死ぬ。ぼくはきっと長く生きる。絶望に苦しみながらきみを思い出しながらきみを羨望する。

死ぬことが免罪になったのはいつからだろう。ぼくの罪は死ぬことだ。僕の免罪は生き続けることだ。死ぬことができないわけではない。怖くてたまらないだけだ。

僕が死ぬということは一生の罪を持つことだから。断罪され免罪されるその日まで、ぼくは生き続ける。許されるために、祈るために、幸福を目指すために、屍累々避けるために。

お祈りを捧げます。ああどうか神様なんていませんように。一体誰に祈ればいい?かみさま、かみさま、死んでください。どうしようもなく、意図せず生まれた悪夢を作ったのがあなたなら。矛盾を生んだのがあなたなら。これを誰に言えばいい?

お祈りを捧げます。どうか、かみさまなんていませんように。きみが、僕の罪に気付きませんように。

今日もお薬の時間がやってきます。