Gの呻き・絢爛

2010-05-18
story

Gの呻き・絢爛

紫陽花は女の子の匂い。
咲く散る枯れる。

潤いを持たず、
サラサラと垂れ流す脳髄、
ツツジの花から血液、
睡蓮は涙をこぼし、
もうじきに雨が降る。

気配を伴って、止んでいく。

手折られるバラは千切られて、
突き刺すバラは枯れ果てた。

雨粒に耐えきれず、
野に立つあの子は霞の外へ。
あの紫陽花だけが知っている、水の冷たさを。 

桜は濁り、
梅は香り、
綿毛が散り、
椿は首切り、

ぼたり。

枯れたバラの行方は、
あの紫陽花だけが知っている。