力は狂人であることの証明で、それはまるで烙印のようだった。全てを思い出したところで、終幕は何も変わらない。

化け物だとか、死神だとか、悪魔だとか。何かを差別化し、恐怖の箱にしまい込む言葉はいくつもあります。いくつあっても足りないくらいです。ここではどんな名称を使いましょうか。

たった一つのそれが世界を食い潰す。獣なんかよりも下品に世界を食い散らかす。足りないのか、持て余しているのか、それとも満ち足りているのか。救いはあるのか。助けは来るのか。分からない。きっと誰にも分からないでしょう。

そうだ、思い出しました。恐ろしくてしまいこんでしまったそれを、私はトグリルと呼んでいたのです。